『営業マンの独り言』Nо.84
垂涎の… (Ja爺)
全てのジャズギタリストのアイドルといっても過言ではない「ジム・ホール」
本名:ジェームズ・スンリー・ホーム(1930~2013)
御多分にもれず、かく言うわたくしも…
ジャズ初心者のころ、初めて購入した彼のレコードがムード音楽かと思わせる邦題『哀愁のマタドール』
(原題は重々しい『commitment』)。
ジャケット裏に写っていたギターにほれぼれして、なけなしの小遣いをはたいて買っちゃいました。
曲目は
ウォーク・ソフト
5月のある朝
哀愁のマタドール
ダウン・ザ・ライン
恋に落ちた時
マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ
バミューダ・バイ・バイ
インディアン・サマー
こんなかで中心に位置するのがバッハも称賛したトマソ・アルビニーノびアダージョト短調をベースにした哀愁のマタドール LAMENT FOR A FALLEN MATADOR(倒れた闘牛士のための哀悼歌) …美しいです。
それから、良く聴いていたのが、オリジナルのダウン・ザ・ラインとバミューダ・バイ・バイそれとインディアン・サマー。
中でもダウン・ザ・ラインは無謀にもコピーに挑戦し、コードソロの所で砕け散った曲(ジム・ホールのコードストロークは本当にすごいんです)…今でも口ずさむのならできます。
骨太なジャズファンからは、のちのフュージョンにつながる暗黒期として忌み嫌われる事が多い時期のアルバム……でも、手放すことができないのです。(しみだらけですが。)
ちなみにジャケット裏に写っているギターはこのレコーディングの中で初めて使用したもので、フレディ・グリーン・モデルを基に名称/ジミー・ダキスト氏の手により制作されたもの。
2000年初頭まで使用していたそうで、その後のいくつかのアルバムジャケットにも載っているそうです。……溜め息。